心理職以外の方は「保育コンサルテーション」をお申込み下さい。
スーパービジョンについて
ひとり職種のことが多い心理職。真摯にCl.さんに向き合っていても、時に自信がなくなったり、思いがけぬ状況に陥ったり遭遇したり、といった経験は誰しもあるのではないでしょうか。
私が医療機関を退職した後、開業心理士としてやってこられたのは良き師との出会いがあったからでした。
当時は「折衷派」、今は統合的心理療法の臨床家の先生ですが、ある日、バイズの中で聞いたこの言葉は印象的で、今も心に残っています。
「Cl.さんを守れるのはカウンセラーしかいないから、ケースには覚悟を決めてあたらないといけない。でもカウンセラーはバイザーが守るから大丈夫。私達バイザーもまた先輩の心理士から守られている。その先輩心理士もまた、仲間たちに支えられながら仕事をしている。心理士ってそういう仕事ですよね」。
この言葉には「だからあなたは常に安心して、Cl.さんに向き合っていいんだよ」という臨床心理士のSV制度の真髄が込められていると思います。
守り、守られながらケースに向き合う。
そのためにも、自己研鑽を怠らない。
今までも、これからも礎としたい姿勢です。
一方で、よい仲間やバイザーとの出会いがない心理士さん。
バイザーの探し方がわからない心理士さん。
SVを大学院生時代にしか受けたことがない心理士さん。
そもそも地域にSVの制度がない中で臨床活動をしている心理士さんも、特に地方には多いと聞きます。
私達は新型コロナ感染症を機に、住んでいる地域、活動している地域関係なく、オンラインで繋がれることを知りました。
当ルームでは、2018年からオンラインカウンセリングを導入していましたが、コロナ禍以降は自己研鑽の方法も激変しました。沖縄に住んでいながら、今までなら本土への移動を含む時間的、金額的な理由であきらめざるを得なかったであろう数多くの研修を受けることができるようになり、たくさんの刺激を受けながら知識のアップデートに務められるようになりました。コロナ禍による嬉しい誤算です。
オンラインを通して繋がり、ともにケースに向き合い成長して行きましょう。
当方の臨床への姿勢
- 「見立て」を何よりも重視します。
対個人、対組織のどちらにも共通します。 - 「治療構造」を大切にします。
これも対個人、対組織に共通します。 - カウンセリングのオリエンテーションは、成人の場合は統合的心理療法の立場をとっています。
- 認知行動療法、アドラー心理学の勇気づけコミュニケーション、アサーショントレーニング、解決思考アプローチ、システムズアプローチ、自律訓練法、リラクゼーションなど、その方に合った技法を用いますが、言うまでもなく傾聴(パーソンセンタードアプローチ)は何よりも重要と考えています。
- 発達の問題を抱えている成人のCl.さんには、日常生活全般(生活リズムを含む健康管理、就労に関すること、金銭管理、社内での対人関係など)についての助言やマネジメント(継続した見守り)を行うなど、現実生活を適応的に過ごせるようなサポートを心がけています。
- 対象が子どもの場合は、行動観察による発達段階や発達特性、および性格の理解、環境の調整、また応用行動分析による解決法を提案できるような働きかけをします。発達段階に応じて行動療法や認知療法によるアプローチをすることもあります。
- 発達検査(新版K式発達検査)も、実施中の子どもの様子や反応など、観察を重視し所見や解釈に生かすようにしています。保護者や支援者へのフィードバックも、専門用語はできるだけ使わず、日常生活、園生活、また今後の発達に役立つような助言を心がけています。
- 心と身体の関連に関心があり、修士論文のテーマは「女子大学生の社会的望ましさ、及びアレキシサイミア傾向による精神生理学的ストレスプロファイルと主観的評価の特徴」でした(日本学生支援機構奨学金の「特に優れた業績による返還免除」論文)が、大学院修了後は精神生理学的指標をとれる機会がなく、深められないままでいます。
- 心理系の資格は、産業カウンセラー、認定心理士、臨床心理士、公認心理師の順に取得しました。
- 所属学会は、日本心理臨床学会、日本認知療法・認知行動療法学会、日本心理療法統合学会など。
初学者割について
若手心理士育成、また子育て支援領域で活躍できる心理士が一人でも増えてほしいという思いから、独自の割引制度を設けています。
該当する方はご活用ください。
- 初学者とは「資格取得後2年未満の方、または子育て支援領域での実務経験が2年未満の臨床心理士、公認心理師」とさせていただきます。
- 但し、公認心理師資格取得以前に、臨床心理士として子育て支援領域での実務経験が2年以上ある方は含まれません。
- 初学者割は、SV開始日から2年間有効です。
- 初学者割には定員を設けています。毎月の定期的なバイズを希望される方を優先させていただきます。
初学者割の対象となる例 ー 1
3年前に臨床心理士資格を取得しスクールカウンセラーをしているが、1年前から発達領域の仕事も始めた→発達領域での実務経験は2年未満のため、対象となります。
初学者割の対象となる例 ー 2
臨床心理士資格を取得後は病院臨床の仕事をしていたが結婚退職。子育てが落ちついたので発達領域の仕事を始めた→発達領域での実務経験が2年未満であれば、対象となります。
臨床心理士以外の「実務経験から公認心理師になった方」や「産業カウンセラー」のバイズもお引き受けします。
関西在住の頃、民間のカウンセリングセンターのインターン実習生(臨床心理士第一種指定大学院の院生のように、当該センターの「認定心理カウンセラー」有資者が、有料でカウンセリングを担当する実習制度)のスーパーバイザー(個人スーパービジョン、グループスーパービジョン)また、産業カウンセラー有資格者のグループスーパービジョン(日本産業カウンセラー協会関西支部)、個人スーパービジョンをさせていただいた経験から、臨床心理士以外の実務経験から公認心理師資格を取得された方のスーパーバイズも歓迎いたします。
パーソンセンタード、傾聴の姿勢や、基礎心理、臨床心理の知識を身につけたい方、自己流のカウンセリングをしてきたけれどより深い臨床心理学の知見を身につけてスキルアップしたい方も、歓迎します。
その他
- 人物像についてはプロフィールをご参照下さい。