心理・発達サポートルーム 代表

まるやま なおこ

臨床心理士/公認心理師/産業カウンセラー 

☞ どんな仕事をしている人?
☞ なぜ子どもの発達に関わる仕事をしようと思ったの?
☞ カウンセングのオリエンテーション(バックグラウンドにしている理論、技法)は?
☞ 得意とする領域は?
☞ どんな人?
☞ 座右の銘は?

▶ どんな仕事をしている人?

  • 成人のカウンセリング
    問題に現実的に対処できるように、気持の整理をしたり、物事の見方や捉え方を見つめなおしたりしながら、建設的に生きてゆける気持ちが持てるようにサポートさせていただいています。
    また、発達の問題を抱えている方には苦手なことが多い、日常生活の様々な場面について(生活リズムを始めとする健康管理、就労に関すること(就職・退職・転職)、金銭管理など)の具体的助言やマネジメント(定期的な見守り)を行うなど、人生のペースメーカー的な役割も引き受けています(カウンセリングのオリエンテーションはこちら)。
  • キンダーカウンセラー(幼稚園の訪問相談)、 巡回相談員( 保育園、子ども園等の訪問相談)
    先生がクラスで「気になっている子」や「どう関わってあげればいいか悩んでいる子」の園での様子を参観したり、一緒に遊んだりしながら原因を探り、対応方法や関り方について一緒に考えたり助言したりする仕事です。
    保護者相談の枠がある園では、希望された保護者の育児相談等、個別相談も実施します。
  • 保護者からの相談
    子どもの発達に関すること、子育てや教育だけでなく、夫婦・家族関係など、保護者が抱えるさまざまな悩みについて、解決したり、軽減できるよう助言しています。園で「保護者が変わると子どもが変わる」姿を見てきているだけに、保護者を元気にすることも、子育て支援活動の一つです。
  • 公的機関の発達相談
    発達検査(新版K式発達検査)を通して保護者とともにその子への理解を深めたり、保護者が悩んでいる困った行動への対応方法や、子どもが苦手な部分の育て方や補い方について、日常生活の中でできる取り組みを中心に、助言を行います。
  • 公的機関の心の健康に関する相談
    地域の方からの心の健康に関する相談にのっています。その方の状況や悩み、心の健康状態に合わせて、医療や福祉等、適切な機関や制度を紹介する仕事です。

講演会や講師の仕事もさせていただいています。
【講演会】
・保育園、幼稚園の保護者講演
・子どもの発達に関わる関連職の方への講話
・幼稚園教員免許更新講習のゲストスピーカー

【教育】
・産業カウンセラー養成講座の講師(臨床心理学)
・精神保健福祉士養成学校の講師(臨床心理学)
・民間カウンセリングセンターの連続講座の講師(心理学基礎)

【研修】
・保育士、幼稚教諭への園内研修会、地域研修会、園長会での研修会
・保育園教職員向け研修会
・社会保険労務士向け研修

【スーパーバイザー】
臨床心理士、公認心理師、産業カウンセラー、民間カウンセリングセンターの認定カウンセラー資格保有者個人スーパービジョン、グループスーパービジョン)

【コンサルタント】
・ 保健センター(母子保健、精神保健福祉)、男女共同参画センター、民間企業、地方自治体、専門学校、放課後児童クラブ、幼稚園、保育園、こども園など

▶ なぜ子どもの発達にかかわる仕事をしようと思ったの?

 かつて精神科・心療内科に勤務していた際、服薬だけではなかなかよくならない患者さんのカウンセリングを担当していました。そこで鬱病や不安障害、適応障害などを5年、10年と患っている方のお話をじっくり聞いてゆくと、ベースに発達の問題を抱えておられる方が少なくないことに気づきました。
 しかし大人になってから発達の問題に気付いても、本人や家族など周囲の人の戸惑いは大きく、対応や予後が難しいことも少なくありません。また、当時は成人の発達障害の診断ができる医療機関が少なかったのもあり、発達の偏りの「早期発見・早期対応」の必要性を強く感じるようになり、2008年に京都市でカウンセリングルームを開業して臨床のフィールドを医療から子育て支援に広げました。
 以来、幼稚園のキンダーカウンセラー、 保育園の巡回相談員の仕事を通して、発達の偏りを「早期発見」し「早期対応」に繋ぐことをコンセプトに、活動をしています。

▶ カウンセリングのオリエンテーション(バックグラウンドにしている理論、技法)は?

  • 成人のカウンセリングは、統合的心理療法です。
    パーソンセンタードアプローチをベースに、認知行動療法、アドラー心理学の勇気づけコミュニケーション、アサーショントレーニング、解決思考アプローチ、システムズアプローチ、自律訓練法、リラクゼーションなど、その人のその時に合った技法を用います。
  • 発達の問題を抱えている方は苦手なことが多い、日常生活全般(生活リズムを含む健康管理、就労に関すること、金銭管理、社内での対人関係など)についての助言やマネジメント(継続した見守り)も行うなど、現実生活を適応的に過ごせるようなサポートを心がけています。
  • 子どもの場合は、行動観察による発達段階や発達特性、および性格の理解、家庭や園での環境の調整、応用行動分析による解決法を提案することが多いです。
  • 所属学会は、日本心理臨床学会、日本認知療法・認知行動療法学会、日本心理療法統合学会など。
  • 所属団体は、京都府臨床心理士会、沖縄県公認心理師協会。

▶ 得意とする領域は?

  • 医療、福祉、教育、子育て、 夫婦関係、被害者支援(性被害を含む各種ハラスメント)に関するカウンセリング、および相談
    希望がある場合は、関連機関との連携、協力も積極的に行います。

カウンセリングと相談の違い

「カウンセリング」
臨床心理学の理論に基づき、心の問題を整理したり解決することを目指す関りです。ある程度の期間をかけて、じっくりとお話を聴きながら取り組むのが一般的です。カウンセラーによって、用いる技法(心理療法)が違います。 通院中の方に限らず、健康な方もカウンセラーとともに問題に向き合ったり考えたりすることでWell-Being「よりよく生きる」を目指すことができます。

「相 談」
お話を聞いて状況の見立てをし、問題の解決に向けてできることや、活用できる資源や関連機関、利用できる制度の提案を含め、具体的な助言をする関りです。短期間(1回~数回)で完結するのが普通です。
発達相談の場合は、子どもの発達に伴い次の課題が出てきますので、必要に応じて再相談や、見守り相談で継続することが可能です。

▶ どんな人?

  • 1967年、京都市生まれ。
  • 2018年、沖縄県に転居。
  • 小さい頃から無類の動物好き。幼少期からともに過ごした動物の種類は数しれず。
  • 子育てが終わった現在の趣味は旅行。異文化に触れると、思い込みや価値観が覆されたり、リセットされ、カウンセリングやクライエントさん、地域社会を理解することに役立っています。コロナ禍以降は、家庭菜園がメインになっています。

▶ 座右の銘は?

「人間万事塞翁が馬」